第10回:予定を変更する

 


自宅の駐車スペース脇に植えてあるコマツナギの花が咲きました。
一般的には雑草扱い(木本ですが)なのだと思いますが、園芸植物に負けない美しさを持っていると思います。
このコマツナギは元々、安倍川付近に生えていたのを引っこ抜いてきたものです。引っこ抜いてきた辺りを地図で確認してみましょう。

安倍川が南北にまっすぐ流れている辺りに注目すると、川を東西から挟むようにノットが並んでいるのがわかります。東岸のノットはだいたいほどけていますが、西岸のノットはほとんどほどけていません。
そこで今回は、この地図の中央やや左寄りに並んでいる縦四つのノットを回ってみたいと思います。まず静岡大橋を渡って西に進み、南から北に向かって移動して行く計画です。もしかすると、地図上で「千代」と書いてある辺りで疲れちゃって挫折しそうな予感もしますが、その時は無理せずに撤収します。前回と同様、ブロンプトンのサドルに跨がっても、自分の中の「スイッチ」を入れずにのんびり行く方針です。

「ノットって何?」という方はこちらへどうぞ→ ノットとは何か?:『ゴルディアスの結び目』の遊び方)。


まずは静岡大橋を渡って西を目指します。川を渡らない事には話が始まりません。

橋を渡りきって、そのままどんどん直進します。JRの高架橋を通過。

最初のノットのすぐそばまでやって来ました。丁字路を右折して、ほんの少し北上すれば辿り着けそうです。上の地図には表示されていませんが、そこは「金属団地」という面白い名前のエリアで、工場の密集地のようです。
しかし、この丁字路で気になる物を見つけました。

「この先旧東海道丸子宿」「ようこそ丸子路へ」
なにやら風情のある看板が立っています。
金属団地も面白そうですが、ちょっと予定を変更してこのまま路をまっすぐ進んでみることにしました。

西に向かって片側一車線の狭い路が続きます。看板が立派だったので、いかにも観光地!といった情景を期待したのですが、ごく普通の住宅街といった雰囲気。全般的に歴史のありそうな家屋が密集しているエリアではありました。

で、途中で気づいたのですが…わたし以前ここに来たことありましたわ!
娘の小学校の遠足のときに来てましたね。あのときは遠足バスで連れてこられたので、とても遠いところだと思っていたんですが、錯覚でしたか。ブロンプトンで走ったおかげで認知マップを修正することができました。

丸子川がよく見える辺りまで来ると、「とろろ汁」の看板を掲げたお店がありました。この地域では、とろろ料理のお店をよく見かけます。実は一度もそういったお店に入ったことがないのですが、今回もパスです。おなかが空いていなかったもので(無粋)。

ところで、この「丸子」という地名、ほとんどの人が「まるこ」と読むのではないでしょうか。静岡=ちび「まるこ」ちゃん、という連想をするかしないかに拘わらず、まること読みますよね。私も、静岡県外出身なので、「まるこ」と読んでいました。
でもこれ、「まりこ」と読むのだそうです。お店の前の看板を良く見ると「鞠子宿」と書いてありますが、これなら「まりこ」と読めますね。そして、この店の前を流れている小さな川、丸子川も、「まりこ」川です。

お店の前で橋を渡り、丸子川に沿って西に向かいます。その川沿いの細い路が、噂には聞いていた太平洋岸自転車道の一部だったんですね。

だいぶお日様が西に傾いてきました。お日様に向かって進んでいきます。
写真には写っていませんが、右手に丸子川が流れているわけです。魚がたくさん泳いでいるのが見えましたが、日淡の知識がほとんどないので、単に「魚」という認識しかできなかったのが残念です。

当初予定していたものとは違いますが、ノットに到達しました。
まだまだ路は続いていますが、今回はここで引き返すことにしたいと思います。

引き返す途中で気付きました。護岸コンクリートの表面にでっかく「カジカガエル」の文字とアイコン。この辺にはカジカガエルが生息しているんでしょうか?地元のみなさんが保護している雰囲気があります。

とろろ汁のお店の前まで戻ってきましたが、そこにも太平洋岸自転車道の看板があります。安倍川方面まで続いているということですね。私が自宅に戻るには安倍川を渡らないといけないものですから、このまま太平洋岸自転車道を進んでみることにします。

良い雰囲気です。たまりませんな。
しかし、「自転車道」とは言っても所詮は歩道。そんなにスピードは出せません。実際、歩行者が結構通ります。

対岸に良い雰囲気の文殊堂がありました。ちなみにこの日は結構暑くて、この写真のフレームのすぐ外側では、子供達が丸子川につかって水遊びをしていました。

Pacific Coast Bicycle Routeの看板がありました。地図上で私は左から右に向かって移動し、安倍川に近づいてきたことになります。しかし実際にはこの看板の左の方に向かって行くことになります。つまり、地図上の東西と現実の東西が逆。見る者に高い認知的負荷をかける地図です。

前方にある橋は、新幹線です。新幹線が丸子川を渡っているのですね。
実はあの橋、「Bromptonで巡る静岡市のノット (8)」で反対方向から見ています。

「現在地」の表示が新幹線(というかJR)の線路を越えたところに表示されているのがわかるでしょうか。繰り返しになりますが、私はこの地図上を左から右に向かって移動し、安倍川に近づいて来たのですが、現実世界の安倍川は地図の左の方にあります。

太平洋岸自転車道の地図に従うと、自然たっぷりな丸子川を離れ、国道へと誘導されます。

やたらとリアルな巨大ワサビ看板を見ながら直進。この辺り、排気ガスがすごいです。

安倍川に到達しました。南安倍川橋です。
ここで、太平洋岸自転車道がどこに続いているのかちょっと迷ったのですが、車道の右側を通っていけ、ということになっています。

橋は長いです。どんどん渡りましょう。

橋を渡りきったところで太平洋岸自転車道は右に折れ、南へ、つまり海へ向かって誘導されます。前方の松林を抜けていくと海です。安倍川河口にある発電風車も見えますね。
しかし、今回はここを一応のゴールとしたいと思います。

「安倍川西岸のノットを~」なんていう計画だったはずですが、全然違うところにノットのマークが一つぽつんと付くことになりました。
しかし、気ままなポタリングなのですから、こんな風に途中で予定を変更するのも悪くありません。

反省点を一つあげるとするならば、せっかく金属団地の至近まで行ったのにノットをほどかずに帰ってきてしまったことでしょうかね。また今度行く事にします。


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2013年10月11日 Posted by lessThan5percent at 16:06Comments(0)

第9回:スイッチを入れない・後編


第8回でモモ畑のノットをほどいた後の出来事をここに記します。

「ノットって何?」という方はこちらへどうぞ→ ノットとは何か?:『ゴルディアスの結び目』の遊び方)。


神社の隣の公園に戻り、大きなモミジの木陰で一休みすることにしました。
このモミジが生えている場所は、元々は神社の境内の東端にあたる場所だったとか。公園が整備されたときに、境内が縮小されて、このモミジだけ置き去りにされてしまったのですね。しかし、樹齢200年以上のこのモミジを「めんどくさいから切っちゃえ」と考える人は居なかったようで、いまも公園内で大切にされているのだそうです。「○○のモミジ」といった愛称が付いていたのですが、私の長期記憶には転送されなかった様です。思い出せません。


さて、この公園、「広野公園」という名前がついていますが、「広野にある公園」という言い方になると、私は別の公園のことを思い出します。海沿いにある広野海岸公園です。そこにノットがあるわけではないのですが、せっかく近くまで来たので寄っていくことにしましょう。
今度は東海道本線から離れて、まっすぐ海に向かいます。


おいしいシラスで有名な用宗漁港に到達。道を挟んだところにあるのが…


サリーズカフェ。写真左側にあるテラス部分では、愛犬同伴で食事や喫茶を楽しめるようになっています。我が家では、これから向かう広野海岸公園で子供を遊ばせた帰りによく立ち寄らせていただいています。食事もケーキもおいしいです。店内禁煙。


この道を突き当たりまで行くと、そこが海です。しかし突き当たりまで行っても…


「海だーっ!」という光景を目にすることはできません。大きな防波堤が視界を遮っています。良く見ると大勢の人が釣りを楽しんでおられますな。ここを左に曲がっていくと…



難破船が出現。
難破船型の遊具です。ディズニーシーのメディテレニアンハーバーにある船型遊具と比べても引けを取りません。大人でも登ってみたくなります。ここが広野海岸公園です。自転車の乗り入れは禁止されているので、途中から押し歩きしてくる必要があります。

この辺りまで来ると、「海だ―っ!」という光景をたっぷりと楽しむことができます。

この場所から一番近いノットまで約1キロです。
が、そこは海の中。行くとしたら北東にあるノットですな。公園をこのまま東に抜け、安倍川河口方面に向かえば良さそうです。

この角度から見ると、難破船が中央から折れ曲がっているのがよく分かります。見事な難破っぷり。

公園を抜けると長い海岸堤防が安倍川河口まで続いています。自転車で走ったら気持ちよさそうですが、ここは押し歩きしないといけない事になっています。

安倍川河口に到達。
遠景に発電用風車が見えます。いずれ、あの風車の根本付近にあるノットに行く予定です。

丸子川を渡ります。
冬場はたくさんの水鳥が集まってくる川ですが、今はサギがちらほらいるだけ。

丸子川の畔。病院の隣にある細長い公園です。
洒落たデザインの遊具が設置されています。

風車が気持ちよさそうに回っていました。
この公園を後にし、病院脇の道路をまっすぐ進むとノットに到達です。
ミニストップの駐車場の中でした。

ゼロメートル地点に立ってみました。
GPSのシグナルに揺らぎがあって、なかなか距離表示が0になってくれないので、同じ場所を数分間にわたってウロウロと。このときの私の挙動は、周りの人達の目にはどう写っていたでしょうかw

ブロンプトンのある辺りにノットが存在する様です。


今回のノット巡りでは、サドルに跨がっても「スイッチ」を入れず、のんびりと走りながら3カ所のノットをほどくことができました。ほどけたノットの分布パターンは、もはや漢字の凸の字とは言えませんな。

ところで、今回のノット巡りから、ブロンプトンの駐輪方法が変わっていたのにお気づきだったでしょうか?ブロンプトン特有の「お座り」形態ではなく、普通の自転車と同じ様にセンタースタンドで駐輪していました。今回のノット巡りからの新装備の一つに、加茂屋のセンタースタンド、タクト(Tact)があります。この新装備のおかげで、お座り形態で駐輪するときに比べ、非常に手軽にブロンプトンを駐輪させられるようになりました。
ノット巡りというのは、それぞれのノットに到達することが目的ではあるのですが、むしろ、ノットからノットへの移動の過程を楽しむ遊びだと考えています。旅の途中で何か面白そうな物を見つけても、駐輪が面倒だとなんとなくそのまま通り過ぎてしまいがちです。しかし、駐輪することに対する心理的な壁が、タクトのおかげでほとんど取り払われたので、いろいろな事物をじっくりと楽しめるようになりました。加茂屋タクト、お勧めです!(なんて書いちゃって良いのかな?)

これで、私がほどいたノットの総数は32となりました。
次はどのノットを目指しましょうか?



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2013年10月11日 Posted by lessThan5percent at 01:31Comments(0)

第8回:スイッチを入れない・中編


第7回でノットに到達した後の出来事をここに記します。

「ノットって何?」という方はこちらへどうぞ→ ノットとは何か?:『ゴルディアスの結び目』の遊び方)。

 
ノットの付近には、いかにも神様が住んでいそうな立派な木がありました。
ちょっと寄ってみましょう。目の前ですので、特に地図を見る必要もありますまい…


…なんて思ったのが大間違い。あの大木にたどり着けそうな道がまったく見当たらず、あたりをぐるぐると走り回ってしまいました。結局地図は最後まで使わずに、住宅地の中に隠された入り口を発見できたのですが…こりゃ簡単には見つからんですわ。
神明宮。やはりあの木は神様の木だったんですね。


民家と民家に挟まれた「秘密の道」の奥に鳥居が見えます。こういうシチュエーション、たまりませんな。


ここはとても小さな神社でしたが、神様がちゃんと生きていらっしゃる雰囲気がありました。多分、地元の町内会で集会場として使っているんじゃないでしょうかね?


やっぱりね。
「たのしいゲーム大会会場」、というくらいですから、楽しいんでしょう。いいな!
お花も綺麗に供えてあります。


しかし境内にあったこの巨大テントウムシは一体…
ちょっと怖いですw


それではそろそろおいとまいたしましょう。
が、その前に地図を確認。


線路沿いの道が、安倍川駅までずっと続いているようなので、このまま走っていくことにしたいと思います。


いつの間にか東海道本線が新幹線とクロスして位置を入れ替え、高架から地上へと降りてきていました。


あっという間に安倍川駅。
ここまでの行程は…あんまり面白くもありませんでしたw
そこで…


地図をもう一度チェック。
安倍川駅まで来てしまうと、次のノットまであと一息です。
せっかくですからこのノットもほどいてしまいましょう。


途中で川を渡ります。橋の上から見た東海道本線。奥に見えるのが新幹線です。
このとき、N700Aが走っているのを初めて見ました。
N700A。これって、N700系Aみたいに呼ぶのでしょうか?それともN700A系なんでしょうか?エヌナナヒャクエーケー。なんとなく言いづらいです。


そのまま線路沿いにずんずん走っていくと、またもや神様が住んでいそうな巨木を発見。
近づいて見るとやはり神社。よく手入れされていて、境内では子供達が遊んでいました。良い木陰、良い木漏れ日です。

この辺りはモモの栽培が盛んな様で、神社の敷地の隣もモモ畑となっていました。神社を挟んでモモ畑の反対側は、大きな公園となっています。地図を確認すると…


北から南下して来ていたのですから、いつの間にかノットを通り過ぎていた、ということの様です。
少し逆戻りする感じで公園のあちらがわに向かいます。
このノットは…


モモ畑の中にあるノットでした。モモノット。
この地域のモモは、知人に勧められて食したことがあるのですが、マジでうまかったです。
収穫できるのはもうちょっと先でしょうか。

(続く)


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2013年10月09日 Posted by lessThan5percent at 16:06Comments(0)

第7回:スイッチを入れない・前編

  


車に乗ると性格が変わる。
良く聞く話ですよね。
同じ事が自転車にも当てはまる様で、私の友人はそれを
「自転車に乗るとスイッチが入る」
と表現しています。
実は私がまさにその、自転車に乗るとスイッチが入ってしまうタチでして、サドルに跨がると少々荒っぽい心理状態になりがちなのです。スピードを出して少々危険な運転をしてまうようなこともしばしば。良い事ではありませんね。
今回のノット巡りのテーマは、自転車に乗っても「スイッチを入れない」事としたいと思います。先のゴールデンウィークには、Stridaに跨がって小江戸川越のノットを巡ってきましたが、そのとき右膝に受けたダメージがいまだに完治していないのです。それで、できるだけ「スイッチ」を入れず、無理なく走ってみたいと思ったのです。

【初めての方へ】この遊びの概要は、こちらで解説しています(ノットとは何か?:『ゴルディアスの結び目』の遊び方)。


IMG_9398.jpg
出発前のプランニングです。
静岡駅周辺のノットは、だいたいこんな感じでほどけてきました。ちょうど漢字の凸の字のような形になっています。凸の中に空いている穴は以前のタケノコポイントなのでどうにもならないのですが、左下(南西)の角が欠けているのが気になります。今回はここを目的地にしましょう。このノットは静岡駅から見ると安倍川の対岸にありますから、まずは西に向かい、安倍川を渡る必要があります。

静岡駅からは、しばらく東海道本線(と新幹線)に沿って走っていくことになります。スイッチが入っている状態なら迷わず車道を走りますが、今日は自歩道をゆっくり走っていきます。この辺りの歩道は普通自転車通行指定部分が広くとってあるので走りやすいです。

このスロープを登って安倍川を渡河します。気合いを入れていきましょう。


スロープを登りきりました。駿河大橋です。実際にはこのスロープは大してきつくもなくて、6速ブロンプトンでなくとも楽に登れると思います(スイッチ入って無くてもね)。
ちょうど700系新幹線が通過していくところでした。

駿河大橋の中央付近から北を見たところ。安倍川の上流方向を見ている事になります。良い天気ですね。つりをしている人の姿もちらほらと見かけました。もう少し右膝の痛みが薄れてきたら、安倍川を北上しながらノットを攻めていきたいと思っています。


橋の終点が見えてきました。ここから、線路の反対側(南側)に行くことになります。左側に階段があるので、そこを降りていきましょう。

スロープ付き階段はありがたいですね。Off yer bikeのキャリングハンドルを使うまでもなく、普通に押し歩きで降りられました。階段を下りたら右に(線路方向に)向かいます。

あの高架橋の下をくぐっていくことになります。ここは高架橋が2重になっていて、手前が東海道本線、奥が新幹線です。

二つの高架橋に挟まれた隙間の部分が花壇になっていました。前後が高架橋下の暗闇で挟まれているので、秘密の花園といった雰囲気です。前方の高架橋をくぐったら右へ向かいます。

ここを線路沿いにまっすぐ進んでいくことになるのですが、ちょっと地図を確認してみましょうか。

線路沿いの細い道路を走っていけば、目的のノットにたどり着けそうです。このアップル純正の地図ですが、もうちょっと線路を線路らしく表現してくれるとありがたいんですけどね…

ノットに到達しました。
集合住宅の駐車場の中でした。
これにてめでたく…

凸の字が完成したことになります(穴が一カ所空いてますが)。



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2013年10月09日 Posted by lessThan5percent at 16:01Comments(0)

第6回:プローブピンを使う

  


駿府城を中心とするエリアのノットは大体がほどけてきました。
しかし、駿府城の北東方向にある二つのノットがクリアできていないのが何とも気持ち悪い。
これを何とかクリアしてしまいたいところ。


ただし、未達成の二つのノットのうち、南側のものは、第3回の目的地。どうやら私有地にあるっぽいので接近を諦めたノットです。
従って、今回の目的地は北側のノットのみ、ということになります。

【初めての方へ】この遊びの概要は、こちらで解説しています(ノットとは何か?:『ゴルディアスの結び目』の遊び方)。


静岡駅北口にある竹千代君像の前を出発点ということにします。
竹千代君の顔は、私の脳に入っている顔空間 (face space)では、安倍首相と似ている、と言う評価になるみたいです。ああ専門用語。



目指すノットの付近を長押しすると、赤いピンが立ちます。これがプローブピン。
竹千代君から直線距離で3292 m、座標は (+35.00000, +138.40000)であることが分かります。GWに痛めた右膝の痛みがかすかに残っているのですが、まあ、これくらいの距離なら大丈夫でしょう。

ちなみに、竹千代君像付近では、Bromptonから降りて押し歩きしています。ここはバスターミナルになっていて、車道ではありません。自歩道の標識も見当たりません。にもかかわらず、たくさんの自転車が猛スピードで通っていくのですが、おそらく自転車で走って良い場所ではないですよね?

ほら。
押し歩きで正解だったみたいです。
ただ、北口バスターミナルのエリアは結構広いので、自転車が歩行者に脅威を与えず走行できるスペースが欲しいところです。かなりの距離を押し歩きすることになりました。


途中で見つけたタチアオイ。
開花シーズンが始まりましたか…
静岡市の花というだけあって、あちらこちらで栽培されています。
我が家でも栽培を試みた事がありますが、大量のハマキムシにぼろぼろにされて、あっという間に枯死してしまいました(T_T)


第3回で、駐輪させてもらった公園に辿り着きました。
前回は気づきませんでしたが、ここにはなんと、大谷嘉兵衛翁像があるじゃないですか!

…いや、無教養で存じ上げませんでしたが、「茶聖」と呼ばれるエライ方なんですね。

で、ここから真北に向かっていけば、目的のノットに辿り着けるんだはず。大体は。


遠方に見える山の上が、前に接近を諦めたノットがある場所=思いがけずタケノコを頂いた場所、です。ここ、霊園の入り口ですね。思いがけないモノが写っていませんように…


あと少しで目的地です。
上の図では、赤いプローブピンが表示されていますが、ここまで接近していれば、通常表示される緑のピンでもノットまでの距離は分かります。


どうやらこの倉庫の中にノットがある模様w
もちろん中に入るわけには行きませんが、半径50 m有効円は路上から捉えることができました。
なんだか殺風景ですが、上の写真を撮影した位置で180度ターンすると…


結構いい風景が。
左右には大きな建物があって、視界を大きく遮っているのですが、ここだけが畑になっていて、遠くまで見通せるようになっています。写真では伝わりづらいですが、実際に現地にいると、なんだか除き穴から風景を見ているような感じでした。
前方に見える山は、第1回で行った賎機山トンネルが通っている山です。てことは素直に「あの山は賎機山です」、と書けば良いのか。


気になっていた場所が一カ所埋まりました。
しかし、依然としてタケノコポイントにはぽっかり穴が空いているわけで…これはやはり気持ち悪い!
竹藪のメンテナンスのお手伝いをする機会でもあれば良いんですが。



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2013年10月08日 Posted by lessThan5percent at 22:21Comments(0)

第5回:落ち穂拾い

静岡駅の近くにあるノットを一つ取りこぼしていたので、帰宅途中にちょっと迂回してクリアしておきました。座標は(+34.96667, +138.38333)。

【初めての方へ】この遊びの概要は、こちらで解説しています(ノットとは何か?:『ゴルディアスの結び目』の遊び方)。

多くのノットがごく普通の場所にある中、これは輪を掛けて普通の場所にあります。普通の住宅街の中の普通の道の上。

ただし、座標が道のど真ん中にあたる、という点では特殊なノットなのかもしれません。
私有地の中にあるようなノットだと、ゼロ距離の地点には行きづらいのですが、ここでは堂々とゼロ距離地点に自分の足で立つことができます。

でも、そのことを除けば本当に普通のノット。
無理して一つ付け加えるとすると、このノットの近くには、『if 異風』というとても小さな洋風お総菜屋さんがあります。ここで買えるお総菜、うまいんですよ~。



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2013年10月07日 Posted by lessThan5percent at 23:08Comments(0)

第4回:麻機遊水池での遭遇

はじめに:この遊びの概要は、こちらで解説しています(ノットとは何か?:『ゴルディアスの結び目』の遊び方)。

東静岡駅の北側には、かつて実物大のRX-78-2ガンダムがありました。
今回の出発点となったノット (+34.98333, +138.41667) は、ガンダムが駐機されていた場所とは線路を挟んで反対側の地点にあります。
アプリを立ち上げた時点で、すでに半径50 m有効円の内側にいたようです。

「自転車」という大きなカンバンが見えますが、このノットは、バイシクルわたなべという大きな自転車屋さんのすぐそばに位置しています。店の外から覗いてみると、精悍な雰囲気のBD-1が何台か見えましたが、Bromptonの姿はありませんでした。

今度はこの陸橋を渡って、線路の北側のエリアに移動します。
結構急な坂道です。私のブロンプトンが六段変速で良かった!

陸橋の上から見た風景です。ちょうどN700系新幹線を見ることができました。撮り鉄さんの姿も見ることができました。良い写真が撮れたでしょうか?
この場所で後ろを振り向くと、空気の澄んだ日には富士山が綺麗に見えます。しかしこの日は「空気の澄んだ日」ではありませんでした。残念。

次なるノット (+35.00000, +138.41667) は、巴川という小さな川のほとりにありました。この写真を撮影したのは、その巴川にかかる小さな橋、「巴川大橋」です。小さな橋ですが名前は大橋。そういうネーミングは嫌いじゃありません。
では巴川に沿って走っていくことにしましょう。北西に向かっていくことになります。

川に沿って走っていくと、こんな場所に出ます。
ここは、地元のバードウォッチャーには有名な鳥見スポット、麻機遊水池の東端にあたる場所です。

ここにあるノット (+35.01667, +138.40000) は、どうやらこの藪を超えた向こう。おそらくは足元がグズグズの湿地帯の中の様です。

しかしGoogle Mapで見ると、小さな道があるようだったので、そこを走っていくと…

藪に入っていくこと無く半径50 m有効円を捉える事ができました。

この近辺では、運の良い人はキジに出会うことができます。
そして今回、私はその「運の良い人」でした。

突然、キジの鳴き声が大きく響きました。鳴き声のした方を見ると、いるじゃないですか、キジが。手持ちのコンデジを最大ズームにして、慌ててシャッターを切った写真です。かろうじてキジが写っているのがおわかりいただけるでしょうか?ああ、ちゃんとした撮影機材を持っていれば…

麻機遊水池の東端からスタートして、ここまで西に向かって移動してきたことになります。沼地を抜けると、突如としてこんな大病院が建ち並ぶエリアがあります。しかし、麻機沼はこれで終わりではありません。更に西側にも遊水池が広がっているのです。

近代的建築物の風景はすぐに途切れ、再び沼地です。あたりはツバメがたくさん飛んでいました。

このエリアでは、水場の上にこういった遊歩道が作られています。この道がちょっとした迷路の様になっていて、なんとなくワクワクしてくる場所です。夏にここに来れば、たくさんの水棲生物の姿を観察することができるでしょう。綺麗なイトトンボにも会えるかもしれません。

水草の水上葉の群生が綺麗でした。パロットフェザーでしょうか?

さて、次なるノット (+35.01667, +138.38333) は、どうやら前方の山の上にある模様。ちょっとヘコみますが、それほどたくさん登る必要はなさそうです。

こんな感じの細い道を上がっていきます。正直に言うと、このときはBromptonから降りて押し歩きしています。

この辺りは山の斜面でミカンを栽培している様です。ノットもミカン畑の中にあるようですが、半径50 m有効円が、かろうじて農道にはみ出ています。この農道の曲がり角を目指せば良さそうです。

だんだん息が荒くなってきますが、こういう綺麗な花を見ると疲れを忘れます。

ここ!ここが目指す曲がり角です。GPSの信号が不安定で、なかなか半径50 m有効円を捉えられなかったのですが、iPhoneを持つ手を思いっきり大きく伸ばしたりしながら、なんとかここのノットをクリアーです。

先ほどまでいた沼地のエリアが遠くに見えます。良い眺めでした。

ほどけたノットが少しずつ増えてきました。しかしまだまだたくさんのノットが残っています。




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2013年10月07日 Posted by lessThan5percent at 13:56Comments(0)

第3回:タケノコのおいしい食べ方を語る

 はじめに:この遊びの概要は、こちらで解説しています(ノットとは何か?:『ゴルディアスの結び目』の遊び方)。

静岡市には、沖縄物産の店「わしたショップ」があります。今日はここに立ち寄って、タコライスの元とルートビアを買いました。ここからほど近い場所にあるノット (+34.98333, +138.40000)が今回の目的地です。

地図で見ると、ノットの周りには何もありません。スカスカです。
このスカスカ状態はどういうことかと思ったのですが、地図を航空写真に切り替えてみたところ、その答えが分かりました。

山の中にあるノットだったのですね。
静岡市にはこういう小さな山がいくつかあるのですが、このノットはそんな低山の上にあるようです。
山というよりは丘といった方が合っているような場所ですから、登ろうと思えば登るのはそんなに大変ではないでしょう。しかし、果たしてノットのある場所に近づけるものかどうか?近づいても良いような場所なのかどうか?


Apple社の地図ではなく、Google Mapで同じ場所を見てみました。
どうやら山(丘)の上はスカスカではなく、ちゃんと道があるようです。ふもとにある清水山公園というところから登って行けそうです。

その清水山公園にBromptonを駐輪し、徒歩でノットを目指します。崖をよじ登ったりする必要はありません。歩きやすい散策道が整備されていました。

ここは谷津山というのでしょうかね?それとも、この先にある谷津山に至るハイキングコースという意味でしょうか?結構人の行き来があって、散歩している人やジョギングしている人と何度もすれ違いました。てくてく歩いて行くと、ノットまでの距離がどんどん短くなっていきます。このまま道沿いに歩いていったらノットに楽々到達、なんていう拍子抜けの結果になってくれればいいのですが…

山頂はもうすぐ
ガンバレ!

山の上は竹林になっていました。
ハイキングコースの途中で、伸びすぎたタケノコを切っている方がいて、お話を伺うと、通行の障害物になってしまう前に切ってしまっているのだとか。
しばらく、その方とおいしいタケノコの食べ方談義をさせていただきました。私のイチオシは唐揚げです。


ノットに最接近した時の写真です。距離は約90 m。このツツジの向こう側にノットがあります。
こんな書き方をしていることから、なんとなくおわかりだと思いますが、結局の所、このノットの半径50 m有効円の中に入ることはできませんでした。ちゃんと道ができているので、近づこうと思えば近づけるのですが、どうみてもそこは私有地です。このノットをほどくことはあきらめることにしました。無茶をやってタケノコ泥棒と誤解されても困ります。

今回の例のように、ノットの中には無理をして接近すべきで無いものも多数存在しています。
プレイヤーの皆さんは、是非とも良識をわきまえた上でこの遊びを楽しんでいただきたいとおもいます。

山頂付近のベンチに座って、わしたショップで買ってきた「ぬちぐすい」、ルートビアを、いただきました。至福です。

来た道を戻っていくと、おいしそうなタケノコがごろんと転がっているのに気づきました。近くの竹藪の中から、先ほどお話をした方の声が聞こえてきます。「よかったら持って行って!」もちろん、ありがたく頂戴しました。

ふもとの公園に戻ると、Bromptonがちゃんとお座りして待っていました。
ところで、私のM6Lにはキャリアがついていません。今回はフロントバッグも装着してきませんでした。つまりとても困った状態だということになります。


このでっかいタケノコ、どうやって持って帰りましょう?

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2013年10月07日 Posted by lessThan5percent at 00:31Comments(0)

第2回:ツインスター

はじめに:この遊びの概要は、こちらで解説しています(ノットとは何か?:『ゴルディアスの結び目』の遊び方)。

静岡駅から海に向かって南下していくと、穏やかな住宅地が広がっています。
今回は、そんな地域に存在するミニレクトの四隅を回ってきました。

このミニレクトの真ん中辺りには、小学校の社会科の時間に習った登呂遺跡があり、今回はこの弥生人集落を出発地点としました。ここでは運が良ければ、貫頭衣を着た弥生人が、田んぼを耕していたり、火起こしをしているところを見ることができます。

ミニレクトの四隅にあるノットは、どれもごく普通の場所でした。しかし、最後に巡った(+34.96667, +138.41667)のノットは、一部の人にとっては「聖地」のすぐそばにある特別なノットと言えるでしょう。このノットからは、大きな二つの星印が見えます。ツインスター。田宮模型の本社があるのです。

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2013年10月07日 Posted by lessThan5percent at 00:30Comments(0)

第1回:イントロダクション

下のリンクをクリックするとスライドがスタートします。
Bromptonで巡る静岡市のノット (1)
Slideshow





ゴルディアスの結び目 - p < .05
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2013年10月07日 Posted by lessThan5percent at 00:26Comments(0)